<豆知識> [一般家庭の浄化槽とその周辺で発生する虫~ノミバエについて~]
【国際衛生株式会社】様の御協力を頂きましてお送りしております「一般家庭の浄化槽とその周辺で発生する虫」の第2回は「ノミバエ」です。
 ノミバエ類はノミバエ科に属する体長1~5mmの小型の昆虫の総称です。ノミの様によく発達した脚を持っていることから「ノミ」バエ類と呼ばれます。この発達した脚は歩行に適しており、家の中に侵入した際には、食卓や台所の上を歩き回ります。腐敗物や食品の臭いに誘引されるため、食品工場や飲食店で異物混入の問題を起こしやすい昆虫です。幼虫は糞、動物の死体、腐敗した植物質、キノコなどを餌にしており、浄化槽表面のスカムが発生源になることもあります。
浄化槽で発生するノミバエ類としては、コシアキノミバエがよく知られています。コシアキノミバエの成虫の体長は雄で1.5~2.0mm、雌で2.0~2.5mm、体は褐色です。浄化槽内で発生した場合、幼虫はスカムの中で発生します。蛹になる際には、浄化槽内でも乾燥した壁面やスカムの表面の乾燥している部分に移動します*[1]。
 幼虫対策としては、第1回でもご紹介した「ムシパンチ」が有効です。既に成虫が発生している場合は、即効性のある「害虫エアゾール」の噴霧が効果的です。害虫エアゾールには速効性のテトラメトリンに加えて、残効性のペルメトリンが配合されているため噴霧後2週間程度にわたって殺虫効果が期待できます。

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